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システムレベル ESD試験の意図と目的(放電電流の成り立ち)

システムレベル ESD試験の意図と目的(放電電流の成り立ち)

概要

システムレベルのESD試験の基本規格であるIEC 61000-4-2は、1984年に元となる規格が発行され、その後、何度かの改正が行われ2008年発行の第2版が最新版となる。接触放電による試験が主流となっているが、その放電電流波形は、帯電人体が発生する気中放電の電流波形を模擬している。 実際の帯電人体から発生する放電電流とESD試験で規定する放電電流の違い及び特性を知ることで、ESD試験の意図とその目的の理解が深まり、実際に則したより効果的な試験を実施することができる。 またEUTにESD試験を実施した時に起こる回路内の挙動についても触れ、誤動作対策及びESD保護に対するヒントを示し、ESD試験規格がもつ問題点、今後の課題を整理する。 IEC SC77B MT12エキスパート委員 自動車技術会 CISPR分科会 委員 株式会社ノイズ研究所 技術部 上席部長 石田 武志

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