株式会社ノイズ研究所

製品情報 EPS-02Ev3ソフトウェアバージョンアップ(Ver.3.3.0.0)の紹介

NoiseKen

今回、空間電磁界可視化システム EPS-02Ev3のソフトウェアがバージョンされましたので、追加された新機能等をご紹介します。 

クリック測定機能の追加と左クリック動作(測定時補助メニュー)

従来は測定中にマウスで左クリックすることで、指定したポイントのデータを削除することができましたが、今回よりプローブの位置に限らず、そのポイントでクリックすることで、クリック時の測定値を記録することができるようになりました。なんだか、良く分からない機能に思えるかもしれませんが、実はこの機能とっても便利なんです。
EPS-02Ev3は測定プローブの位置情報をカメラで認識して、そのポイント毎の周波数情報を取り込む仕組みなのですが、当然カメラが認識できる範囲内でしか測定ができない仕組みでして、例えば測定したいポイントが筐体の一部で遮られている場合プローブを当ててもそのポイントの周波数情報は取り込めないんです。

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EPSは様々な形状や状態の製品のノイズを測定することが大きな特徴なので、この機能を用いることで隅々まで測定ができるようになります。
他にも従来の削除機能に加えて、測定時の区画を表示させることができるようになり、上記のクリック測定が行いやすくなりました。

タイムドメインスキャンドライバ追加

また、もう一つ大きな機能追加として、従来より標準ドライバとして搭載されているEMIレシーバのESRとESRPに、タイムドメインスキャン測定ができるタイプのドライバを追加しました。
タイムドメインスキャンとは、FFTの技術を用いて一度に複数の周波数を測定する広帯域測定モードで、間欠ノイズを取りこぼしなく短時間で測定できる場合があります。

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<注意点>EPS-02Ev3の仕様上、ポイント数が6万ポイントを超えると測定できません。タイムドメイン・スキャン機能は周波数範囲とRBW からポイント数が決められ、設定によってはポイント数が制限を超えて測定を開始できない場合があります。

測定後のデータ削除機能追加

最後にご紹介する機能が、測定後の特定ポイントのデータを削除できる機能です。
こちらは、測定自体に関する追加機能ではありませんが、マップ測定後に削除したいポイントで右クリックして「測定済みマップデータ削除」を選択すると、そのポイントのデータを削除できます。

○ 測定後に測定対象と関係ない場所を測定していたと気付いた場合に後から削除が可能です。
○ レポート等にまとめる場合に余分なデータを削除することで綺麗に見せることができます。

強度分布の自動割り当ては全データを元に計算しますので、余分なデータを削除することで、必要なデータのみによる自動割り当てとなります。

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当社の空間電磁界可視化システムEPS-02Ev3は、お客さまの要望やご意見をお聞きし、常にバージョンアップを繰り返しています。
今後も「EMC試験を楽にする」ための便利機能を数多く搭載していく予定です。

本測定器はデモ器も用意しています。実際に導入にあたり試してみたいお客さま、バージョンアップした機能を見てみたいお客さまなどは、お気軽におといあわせください。

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