伝導電磁界試験(伝導イミュニティ試験)
供試品に接続されるケーブルに不要な電磁界が誘起した際の
耐性を評価する試験です

概要
近年、携帯電話など無線を利用する機器が増加しています。
このような無線機器からは電磁波が輻射されており、電子機器が電磁波に曝されると誤動作をする場合があります。
これらの機器に誤動作を与える無線周波数で、比較的低い周波数の電磁波は電源線や通信線などから侵入して、伝導性ノイズとして機器に影響を与えます。この試験は機器に接続されるケーブルに電磁界が誘起する現象を模擬しており、専用の結合器にてケーブルと基準接地面の間に電圧を印加して、耐性を評価する試験です。
想定される脅威
アマチュア無線、CB無線、中波放送、短波放送、船舶無線、航空無線、FM放送など
どんな試験?
供試品のケーブルに対し、結合減結合回路網(CDN)やEMクランプ、インジェクションプローブを用いて既定の周波数および試験レベルの電磁ノイズを印加し、耐性を評価します。試験方法は、あらかじめ校正治具を用いて取得した校正値で実施する置換法と、カレントモニタープローブを用いた実測法の2種類があります。
主な対応規格および試験器仕様
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項 目
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仕 様
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測定周波数範囲
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150kHz〜80MHz (230MHz)
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試験レベル
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10V
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変調方式
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CW / AM / FM / PULSE
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代表的な準拠規格
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IEC61000-4-6 , EN61000-4-6 ,JIS C 61000-4-6
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試験イメージ
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![]() 放射電磁界試験(放射イミュニティ試験) |
![]() 各試験の詳細 |
![]() ファストトランジェント/バースト試験 |